シュガー
りつ

あなたには
取って置きの魔法が必要だから
豆から丁寧に挽いた
ブラジル豆の珈琲を
ゆっくりドリップしよう
遠くて近い傷を
今日も飲み干さなければならないあなたに
魔法のクリームでは足らないあなたに
甘くてコクのある
ブラジル豆の魔法をかけよう
そして仕上げに
私の祈りを込めた
砂糖を小匙いっぱい
少し甘くて美味しくなるように


自由詩 シュガー Copyright りつ 2025-10-05 19:07:20
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