雨に濡れる量が同じなら走る
イオン

雨に濡れながら
歩いても走っても
濡れる量は同じだと言われる

急いで走っても
体の前面に雨が当たる量が
増えるから同じだという

しかも走った分だけ
転んで更に濡れるリスクがある
そうわかっていても
走りたくなる

濡れる量が同じなら
耐える時間減らしたい
それがお得に思えてしまう

生きていれば
突然の土砂降りにも遭う
歩いても走っても
心が濡れる量は同じなのに
小走りしてしまう
たまに転んで後悔する

でもそこから
ドラマが生まれることもある
いかに濡れないかよりも
どんな乾かし方になるかだ


自由詩 雨に濡れる量が同じなら走る Copyright イオン 2025-10-04 10:05:19
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