会話
捨て彦
ひととひととひととひと
しんこきゅうをしています
ひととひととひととひと
しんこきゅうをしています
あさごはんは
だれもいないしょくたくで
おみそしるから
たちのぼるけむりなど
ひととひととひととひと
しんこきゅうをしています
ひととひととひととひと
おみそしるからたちのぼるけむりなど
ひととひとと
そろそろあらためて
わたしたちのことなど
こんにちわ
まちがてらしだされるあわただしさ
こんにちわ
つまづいたいきおいでえさかまで
ひととひととひととひと
そろそろおちついてあらためて
わたしたちのことなど
こんにちわ
と
もたげたくび
どろりじめんにはがれおちるゆうぐれ
はがれおちるゆうぐれ
はがれおちるゆうぐれの
せいではないね
きみのほおがこんなにもあかいのは
ゆうぐれのせいではないね
と
ひととひととひととひと
にそくほこうであるくひとびと
ひととひととひととひと
こんなにもじゅうまんしている
わたしたちは
えんえんとはねまわっている
えんえんと
きそくをまもり
きがむいたときにやぶって
とうとつにきがめいったり
おもむろにせのびしたり
こんにちわ
バイクのエンジンからソプラノがきこえる
こんにちわ
りにゅうしょくがおわらないわたしたち
こんにちわ
びるのおくじょうからとびおりるひとびと
こんにちわ
すきでもきらいでもないあなた
ひととひととひととひと
そろそろおちついてあらためて
わたしたちのことなど