mac

息が切れて
少し立ち止まったらもう
足元まで来てる

モラルやルールだとかから
自分を守りたくて
みんな夜の街を走ってるけど

この先は行き止まり
妥協の壁が待っている

あの娘は口笛が下手で
僕を呼ぶのが苦手だけど
手が温かくて
ギコチナイ手のつなぎ方が
すごくいいんだ

長い前髪から覗く
その瞳が
雲ってしまう日が来ても
キミの抜け殻を抱きしめると誓うよ

月が雲の隙間から
澱んだ空気を照らすよ

遠くで壁をたたく音が聞こえる

せめて今は
手をつないでいよう

冷たい地面に座り込んで
壁にもたれて眠りにつこう



自由詩Copyright mac 2005-06-01 23:41:20
notebook Home 戻る