月
mac
息が切れて
少し立ち止まったらもう
足元まで来てる
モラルやルールだとかから
自分を守りたくて
みんな夜の街を走ってるけど
この先は行き止まり
妥協の壁が待っている
あの娘は口笛が下手で
僕を呼ぶのが苦手だけど
手が温かくて
ギコチナイ手のつなぎ方が
すごくいいんだ
長い前髪から覗く
その瞳が
雲ってしまう日が来ても
キミの抜け殻を抱きしめると誓うよ
月が雲の隙間から
澱んだ空気を照らすよ
遠くで壁をたたく音が聞こえる
せめて今は
手をつないでいよう
冷たい地面に座り込んで
壁にもたれて眠りにつこう