祝辞
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あなたのこと
最初から
なんとも思ってないから
大丈夫です
話をする気がありましたか
結婚しますか
血が繋がってますか
目が合いましたか
あなたが思ってることも
思ってないことも
分からないし
聞いてませんから教えないでください
仕事をしましょう
働きましょう
身を粉にして
稼ぎましょう
その延長上に契約があるのなら
自然とそうなるでしょう
報いでもなんでもない
全ては文脈です
父親になることを考えましたか?
母親になることを考えましたか?
彼女に限って言えば
彼女はただ私のことを憎んでいた
だから不幸になるんです
近寄らないでください
私のことをそんな目で見るから
自分でどつぼにはまるんです
口に銃口を突っ込まれて
死ぬかと問われたので
死ぬ前に好きなご飯が食べられないのは
悲しいと思いました
そんなに好きなご飯もない
死刑囚が最期にそれだけは許されるそうなので
たぶんそれは幸せなんだろう
そう思ったんです
死ぬ前に好きなご飯を食べること
可愛いでしょう
私にはよく分かりません
生きていて幸せなこと
目の前のお相手を大切にしてください
さようならを言う必要もありません
出会っていないので
断らなければ勘違いするでしょう
彼女は私を踏み倒して
自分が幸せだと思い込もうとし
結果自分の人生を台無しにしてしまったと
最後に私だけに教えに来ました
こうなるんじゃない、と
だから
多分まだ彼女のことが好きでいるんでしょう
相変わらずです
私は誰かを踏み台にするような人生を
送らないだけです
それが自分にとって
命取りになるから
もはや誰かの死体を踏まずに
歩くことさえできないのかもしれません
私はそうではないと思いたい
せめて思っていたい
好きなように生きてください
私には関係ありませんから
何をして貰ったことも
何をしてあげたこともない
自分の力を信じて
胸を張って世間で生きてください
おめでとうございます
どうかお幸せに