逢いたい
りつ

チーズを選びながら
泪が溢れた

逢いたい

ベーコンを選びながら
声を上げて泣いた

逢いたいよ

アイスを無意識につかんで
更に哭いた

逢いたい逢いたい

コロナビールを籠に入れて
とうとう慟哭した

もう一度もう一度もう一度だけ
逢いたい逢いたい逢いたいよ

会計を済ませた帰り道

あなた
うっすらと(ハッキリと)覚えてる
禿げてるのか剃ってるのか
荒んだけものみたいな瞳
追われているから
偶然にしか
逢えない

輝いた笑顔

なんで忘れられる?

男と女なんて
躰を交わしてみなきゃ解らない
好きなのに
受け入れられない
嫌いなのに
感じてしまう
そんなことは度々あった


私はもう選んだ
世界一可愛くないあなた
あなたなしでは私は幸せになれない


逢いたい

私があなたの藤袴


自由詩 逢いたい Copyright りつ 2025-09-17 07:03:37
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