愛しさ
降墨睨白島/腰国改修

階段を先に降りる君が
僕を見つめ
斜視がかわいい
琥珀の空間に
溶け込むような君の声が
チョコレートより甘く
キャラメルよりもせつない
僕は初めて
手をつなぎたいと思った
たぶん、分からないけれど
初めて愛しいという
言葉の意味が分かった
君が笑う
僕も笑う
この日の午後が
永遠であればいいのに


自由詩 愛しさ Copyright 降墨睨白島/腰国改修 2025-09-16 19:19:30
notebook Home