make love
りつ
吐息が絡みついて
枯れはてようとしている
身体に纏わり付いた蔦は
自らの最期を知り
匂うように艶やかな濃紫の花を咲かせた
いい年をして
みっともない
そうね
常識という範疇で考えれば
花は若くして咲くものなのだろう
たまたま
私が咲くのが今だっただけ
柔らかなこころが
おずおずと綻び始めた
今だっただけ
をんなの肉の悦びを
ただの1度も感じたことがかった
どれほど深く繋がれるのだろうと
気が狂うほど知りたかった
だが花は枯れるのを望まれている
こころもからだも閉じよと
“普通”を強いられている
make love も知らずして