体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
職人は均質に仕上げることができるが
均質に仕上がったものが職人の作品とは限らない
元々、あずましくなかったじゃないか
塩素臭くて清潔な水が
四肢を
爪のキワから滲み続けるそれを
神経質に洗うような
、社会
なんて大袈裟なものじゃなくてもっと――――――――。
摘まれずに萎れた花は
見守られたのか 見捨てられたのか
個人の精神にとって最大の敵は
その人の理性である
そうでなければいけない
そう あろうとせねば――――
一般化するなよ、私のことさ
、
獣の立場から
獣を嗤っていたいんだ。
ヒトの皮を剥ぎたいという衝動が少しだけ
和らぐ気がするから
無関心でいることも 愛だろ?