君の愛
杉原詠二(黒髪)

悲しみが言葉になって
口からこぼれ落ちる
君の愛は優しいね
わたしはずっと攻撃してたんだよ
身を守るためだったかな
それとも永遠を愛したい思いがあったのかな
過ちを理解したんだ
永遠のとばぐちに立ってる
光の眩しさに眼がくらんで
夢のように広がったもや
雲のように水の粒があるよ
君を傷つけると思うかい
それはこの世にある
夢と幻の境界なんだ
それを越えて愛の粉を
はたいてまき散らして
いっしょに夢の中で
貴い傷口の痛みを
声に出して交換しようよ
そしたら人はわたしたちを見つめるよ
不思議だって思うんだよ
わたしたちの追及してきたことは
今この世で永遠の価値を持ち
太陽と月との巡りのように
この世を照らし続けるんだよ
君の温かい心がずっとほしかった
どうやったら手に入れられるか考え続けた
縁に従って誠意を尽くしたら
このわたしの心臓に手を当ててみて
言葉で言い表せないわたしの命を
空の無限の中で実在化させてよ


自由詩 君の愛 Copyright 杉原詠二(黒髪) 2025-09-13 07:13:18
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