throw light on
あらい
スタートレイル 時間を研いでいる
その明方以外に死角はない
通り魔の沖にいる 壁がひらいていた
にぎる。ひとり、が 彩声される
判別しない問い おそらく折り返した像
ふつうとは猟犬をつれて 化けた刺客、
あるとはすでに白い腕
背後に桔梗がぽんと咲いた
夥しく。「よせ、よせ、」
わたしにむけてぱちんとはじけた
脱ぎおとした指先、机の脚が三本になった
めざましは動いていた、頭上の冬がみられるとき
廃材。みっちりとつまった肉 わずかな、浪
副産物である ちょうど今カナエの口を嗅ぎ回る
余白と記憶 傍に弾かれた陰翳にそなえた岬
わたしが通りぬける
からだはシャツ一枚
おおきく、タマシイは、鴉
やわらかい部分について
よごれた脈絡はすでに溺死していた
昨日のドアにぶつかる
濁る澪は とおく 先をみるが
天使とは一行 付け足された男
解体を超えた まちを歩いていた
ゆめから褪めた凪ぎ
そこに 遅れて はいってくる
ドアがわたしを開けていたのだ
殺しにくる 生まれでる
みなとはピリオドを訴える
耳をこする。くぼみ その手はつめたい
たまごがたの湿原がうずく おもみ
かたく 綴じわせた人口は消耗品
さも見惚れたぐあいにきわめて
彗星群、と追記したうえで、深層まで伴奏
求む! 継ぎめない のぞき穴に
切れぎれの大輪をみたかぎり
錘は風車に 椎は新しいものに 火をつける