縺れ
はるな



吃音の恋人の鳴き声は
滞る渦の中のガラス片
あるいは雨の日の蝶の瞬き
細かく光りながら吸い込まれていく

恋人 君の縺れを
優しい泥のように愛している



自由詩 縺れ Copyright はるな 2025-09-06 07:26:38
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