ちいさい夏
本田憲嵩
北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて、まだかろうじて残された夏のひとかけらのように、とても小さな虹ができあがる。
とても涼しい、
夏の日、
夏の風がまだ吹いている、
自由詩
ちいさい夏
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本田憲嵩
2025-09-06 01:00:07
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