ロンドンの記憶
番田 

誰もいない
外は虫の声だけがする
そして 吹く
風だけがあった
そして 窓で
思った ロンドンを
日本と変わらない
風景の街並み
違ったのは物価だけ
僕は 今も
何をしたのか
思い出せなかったけれど
目を閉じた部屋の
記憶にあるのは
食べたものではなく
買ったものではなく
あの日 橋に
僕の立っていた 
曇った空の下で


自由詩 ロンドンの記憶 Copyright 番田  2025-09-02 01:03:59
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