夜明けを探して
りつ

悲しみは
どこへ行くのだろう

月明かりに照らされた部屋に
アン・ルイスのバラードが静かに流れている
ずっと夜と共に呼吸してきた
あなたの肢体を抱き締めながら
愛の悲しさに目蓋を伏せる

この身ごと
くれてやっても良かったのに

そんな声なき涙すら
あなたは知らない

いつも夜明けを探して彷徨っていた気がする

黄昏の中
夢の中
昼の陽光に照らされながら
涙も溢さず
くちびる噛み締め
いのちすら拒み
咲きもせず


夜が明けたら旅立とう

私だけの
夜明けを探して


自由詩 夜明けを探して Copyright りつ 2025-08-28 20:33:29
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