夢の中で。
りつ

目覚めると
なぜか
パンティ一枚で
寝床でもないところで
気を失ったように眠ってた

服を着て寝床で眠ったのは覚えている
私は夢遊病患者ではない

服の行方を辿ってみた
玄関を入り
居間へと続く廊下に
速乾性の薄桃色のTシャツが
急いで脱いだように
くしゃっと転がっている

居間の閉じたドアの前に
ニンジン柄のショートパンツが
やはり急いで脱ぎ散らかして
落ちている


もしかして
夢の中で私を抱きにきてくれたの?

パンティを履いているということは
最後まで果てなかったのだろう
だけど深く満足したのだろう
安心しきって
すっかり無防備に熟睡していたのだから


覚えていないのが残念


続きは、
ね。


自由詩 夢の中で。 Copyright りつ 2025-08-23 23:26:27
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