海に呼ばれて
朝焼彩茜色

この夏は海に呼ばれた。
思っている以上に癒しが必要だった。
波の音のピアスは砂浜に落ちていて、
夏色に輝く蝶は深呼吸を担っていた。

この海は幾星霜波と風が象った
遊び心と神秘に満ちたメッセージが岩の心を打つ。
時代にどんなに呑まれても
流されてはいけない時がある。

この夏は海に呼ばれた。
畏敬の念が唸っているのか、
私の中の畏れに気づいたのか、
ただただ海に行きたかった馳せる想い。

この夏の海は終わらない。
季節が巡って冬になっても
眺めにゆきたいと思う。
まだまだ海が伝えたいことがあると
潮風が肌を離さない。


自由詩 海に呼ばれて Copyright 朝焼彩茜色 2025-08-18 21:28:47
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