明けない夏休みはない
花形新次

全身に陽の光を浴びて
浅黒く焼けた
おまえの肌に
舌を這わせてみる

薄く塩の味を感じると
俺のイチモツは
俄に屹立する

おまえを味わうことで
俺はおまえを
掌握した気になっている

今夜一晩中
おまえを舐め続けてやる
俺の唾液で
おまえが消えてなくなるまで
何度オーガズムに達しようとも
俺は止めるつもりはない

夏休みが日曜で終わってしまうことへの
苛立ちをすべておまえに
ぶちまけてやる

明けない夜がないように
夏休みも開けなかった例がない
ひょっとしたら今年こそはと
思い続けていたが
悲しいかな
毎年裏切られている

だから今夜
おまえをずっとなぶり続けてやる








自由詩 明けない夏休みはない Copyright 花形新次 2025-08-16 19:08:21
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