オリハルコンより硬く
トビラ

第二次世界大戦において、日本は負けた。
ただ最近、思うことがあって、もし第二次世界大戦において日本が戦勝国になっていたとしたら、日本の戦争責任はどうなっていただろう?
戦勝国側として、第二次世界大戦を戦ったことで莫大なメリットが生じていた社会があったら、それでも、日本が戦争をしたのは間違ったことだったと言えるだろうか?
自分は戦争という行いは、というか殺し合いは嫌なので、戦争に勝ったとしても負けたとしても、日本が戦争に加わってほしくはない。
殺せば殺される。
それはそうなるから。
日本に戦争の責任はあるかと言ったらあると思う。
ただそれは、参戦した全ての国にある。
原爆の責任はアメリカにある。
そう思う。

もし日本が第二次世界大戦に加わらず、外交のなかでうまく立ち回れたら、もっと優しい社会があったかもしれない。
自分が思う最高の国防は、世界平和。
世界中の国の人たちが仲良くし合えば、優しく戦争は過去のものになる。
だから日本は世界平和に邁進してほしい。
世界の人たちも仲良くしてほしい。
喧嘩をしていたって共倒れになる。
殺し合っても行く末は、人類滅亡だから。
ここいらでみんなで仲良くして、みんなで幸せになっていく方が賢いと思う。
なんで今、こんなことを書いているかというと、戦争の匂いがするから。
嫌じゃん?、戦争。
自分の家族が戦死したらさ、俺は発狂するかもしれない。
そういうのは嫌だからさ。

戦争を仕掛ける人たちには、人が苦しむ姿を見るのが楽しいという人たちがいるという話を聞いた。
なるほどと思う。
人が苦しむ姿を見るのが楽しい。
そういう方には、すごくいい提案がある。
それは自分自身がめちゃくちゃに苦しむ。
自分自身がめちゃくちゃに苦しめば、まさに人が苦しむ姿をいつでも見ていられる。
どうだろうか?
いずれにせよ、人を苦しめた人は今度は、自分が苦しめられる番が回ってくるので、その時に自分の行いの意味に気がつくことになると思う。
だから人に優しくすれば、今度は優しくしてもらえるターンが回ってくる。
そこでまた優しさを返せば、優しさが返ってくる。
そういう優しさの循環のなかに、新世界があると思う。

みんな仲良く。
仲良くと言っても、うまくいかなくてもいいと思うんだ。
なかなかうまく仲良くなれなくてもいいと思う。
それでもみんなで、知恵を出し合って、どうしたらいいか? どうしたらみんなが幸せになれるか? そういう気持ちを持ち続けることが世界平和、世界平安になると思う。
そんなのは夢物語って思う人もいるかもしれない。
そう、たしかに夢物語なのかもしれない。
そもそも自分自身が、その夢物語を信じているかという問題がある。
心の底から信じているか?
うーん。
でもね、信じたい。
人と人は仲良くできる。
そうやって、ともに歩んで行ける。
本当にそう思う?
うーん。
それでも、そうしたいって思う。
裏切られても?
ヤダよねー、裏切られるの。
ああ、本当に嫌だ。
でもさ、優しい人っているんだ。
それがさけっこういるんだ。
そんなに一気に全部が全部うまくいくなんてなかなかないかもしれないけど。
それてもさ、俺はやっぱり人と仲良くしたいって思うんだ。
それは本当なんだ。
それはたぶん殺されたって本当なんだ。
だから少しでも、世界が優しくなったら、それは本当に本当にうれしいことなんだ。
それだけ本当だから、やっぱり人は人と仲良くできると信じたいな。
それはもう、最高硬度で。
その方がうれしいから。


散文(批評随筆小説等) オリハルコンより硬く Copyright トビラ 2025-08-11 21:21:04
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