ダイアモンドが石ころの様に落ちていたら
美しいと感じて拾い集めただろうか

僕が僕であると感じるは孤独の中だけなのか
君にあこがれる僕は僕のままでいられるのか

学者が残した幸福への書物は
分厚い顔をして本棚の隅へ

本能と欲求にあらがえぬ僕らは
世の中の定義を無効化している

真実と現実を哀しくも使い分けている
僕らが欲しいものは真実なのか現実なのか



昨日のうつろな月が今夜はさびしく見える
今夜君が見ている月はどちらの月ですか

静観した世界で僕が動き出すのを感じているのか
世界の荒波に取り残された僕を感じているのか

恋が愛へと変わるのは本当だろうか
愛が恋へと変わるのは間違いなのか

本能と欲求にあらがえぬ僕らは
愛と恋の定義を無効化している

真実と現実を哀しくも使い分けている
僕らが欲しいものは真実なのか現実なのか