無題
リリー


 ただいま
 夜の甘い想い
 剥がれて尚も行進する金色の
 星の色と音

 高層マンション
 窓辺のランプシェイド
 ああ こんなに
 夜が暗いなんて
 指先の向こうには 
 黒猫 の 幻
 いいえ あなたの背中

 めくるめくる 恋の
 哀しみは河の流れのように
 今はただ 
 サボテンさえ枯らすような日々を送っている
 けれども この夜は
 泣いてもいいよ
 きらきらひかる 星のなみだ
 を 、 
 あたしにも

 再び笑い合える人の所まで
 いつまでも続く旅
 
 
 
 
 


自由詩 無題 Copyright リリー 2025-08-08 15:00:15
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