月の唄
りつ

月が歌を唄ってる
安らかな慈悲に満ちた
それでいて微かな哀しみの滲む唄
優しいひかりは影を揺らし
遥かな大地へと続く

 ひかり ひかり ひかり
爆発し散らばって
わたし金平糖になってしまう
 後生だいじに抱いたセレナーデ
テーザー銃のビームを絞り
  こころの照準

 ほら!見つけた!

そこに居たのね
もうそろそろ還りましょう
昨日は二度と戻らない
明日は永遠に来ない

今があるだけ

月はいつでも唄ってる
慈しみ
その意味を熾り
  
    そしてみんな  泣いていい


自由詩 月の唄 Copyright りつ 2025-08-01 21:20:17
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