懐古
秋葉竹

 

夕食は、母親の手作りの
ご飯を食べてから
病院の受付にパートに行っていた母
だから、五時前には夕食を終えていた
だから、未だに私の夕食は異様に早い

朝食は、パンだった
食パンのもさもさした感じが嫌で
バターをたっぷり塗って
それを、コーヒー牛乳に浸して食べた
それじゃなきゃ、食べられなかった

昼食は、土曜日は吉本新喜劇をみながら
母はまだお勤め中なので
祖母が不器用だけどつくってくれてた
卵かけご飯に醤油を足して
レンチンしてくれただけの昼食懐かしい

でも、今でもたまに作ったりする
記憶の味がとっても美味しいので

そういえば
あの頃住んでいた家は
今もまだ残り
別の人たちが住んでいると聴く


誕生日
うなぎをねだった私に
調理が楽でいいと微笑んでくれた母

まっすぐに、懐かしい








自由詩 懐古 Copyright 秋葉竹 2025-07-26 09:25:26
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