あしぶみ
さち
新しくないアタシが
新しいことを始めるのは とても大変で
古ぼけた部屋の中で縮こまって縮こまって
「・」になれたらいいのに と
瞼を閉じた内側に逃げ込む
けど
アタシより先に縮こまって縮こまって
「・」になりそうな君に気づいたから
眼をあけて 君の手を引っ張って
手を繋いだまま とりあえず足を動かしてみる
ことにした
自由詩
あしぶみ
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さち
2025-07-24 00:35:03