れいわ新選組の今後(とりあえず その一)
山人

 六年前かられいわ新選組を支持している。もちろんこんな山村では公然と言えることではない。相変らず山村では自民党なのである。かつて私も政治に興味など全くない時分は自民党を書き、アントニオ猪木を心酔していたころスポーツ平和党を比例に入れていた。
 れいわ新選組は昨年の衆議院選挙で大幅増となったが、今回の参議院選挙ではその流れは止まったかに見える。その原因としては、新興勢力の参政党の消費税段階的減税や、廃止などの、れいわ新選組のパクリともいえる政策を大々的に打ちだしていたことも原因の一つであろう。しかし、決定的な差は資金的な不足によるものであるのは明白である。参政党は全国的な支部展開を実施し、多くの地方議員を増産してきた。一方のれいわ新選組はなかなか地方を切り崩す資金源が乏しく、関東地区を優先するしかないということだったのであろう。
 政治経済には全く疎い私でも、小選挙区ではまず当選は難しいであろうと思った。東京都では山本ジョージを満を持して立候補させたが、七位どころか十三位?だった。確かに即戦力を期待できただろうが、結局有権者はそんなことはどうでもいいことだったということなのであろう。バサロスタートで金メダルを取った鈴木大地が知名度で勝つというのが選挙なのである。一方、著名人の中でも政治に詳しかったラサール石井が社民党から議席をとれたことは嬉しいことだ。
 党首の山本太郎は目標を七議席としていた。しかし、それは十分背伸びした数であるとも言っていた。本心は五議席くらいではないか?と思っていたのであろうか。三議席に終わったというのは不本意だったに違いない。選挙後の動画ではかなり強がりな発言をしていたように私には思えたが、今のままでは政権をとる前にフェイドアウトしてしてしまうのではないかという危惧もある。れいわ推しの動画も結構あって、それらの方々の意見も参考にしてほしいと願うものである。例えば資金的な問題もあるだろうが、支部を各地区に新設するという案には賛成する。
 各所でのデモ、おしゃべり会、街宣、などにおいても、ややマンネリ感があり、どこでも言っていることがほぼ変わらない。質問コーナーがあっても持論を展開する時間があまりに多く、質問者の内容に端的に答えていない気がする。
 戦前予想はれいわ議席数は二から四と予想されていた。参政党は二桁必至。まさかそんなことはあるまいと思っていたが、選挙前からすでに分かっているのだから驚きである。つまり組織票だとか地方票などから推定できるのであろうか。そう考えるとれいわ新選組の立候補者人選は選挙をやや舐めていたのではないだろうかという気もしてくる。それも選挙期間ぎりぎりでようやく立候補を立てるなど、棚ボタは厳しいと思う。
 しかしながら、与党や各政党が昨年の衆議院選挙や前回の参議院選挙から大幅に議席を減らしたが、れいわ新選組はそこそこ伸びた。が、地方ではまだまだ浸透していない。新潟県内の市街地でもれいわの看板やポスターを見ることは稀だ。
 私にできることは何もなく、ボランティアになる気もない。たまにコメント欄に書き込みをするのみだが、れいわ新選組は完璧ではないにしろ、どちらかというとまだまともという気がしている。


散文(批評随筆小説等) れいわ新選組の今後(とりあえず その一) Copyright 山人 2025-07-23 07:27:55
notebook Home