かっぱ君
◇レキ

それはそうときゅうりに飽きた僕は
河童と名乗っていいのか?

いつもの茂みで寝転がり
雌の事ばかり考えている

世界がどんなに美しくても
そんなことどうでもいい

忘れられないのだ
あの乳房
お尻から太ももにかけた曲線
柔らかな唇
あつくて甘いささやき

っああ

汚れた
よれよれの褌を洗いに行こう

ぺしょぺしょと
目から流れる水を拭ってから
立ち上がる

茂みを抜けて
河原を歩く
かなづちでごめんね



自由詩 かっぱ君 Copyright ◇レキ 2025-07-21 12:53:27
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