名無しな名有り
林 理仁
窮屈な螺旋階段でぽつり
勘違いなバナナ
だけどそれで良かった
回り回り
ここに花の種
だって彼はそれで天国に逝ったから
君にできるかね
花開く日の言い訳は怖い
見つめるもの 見つめられるもの
ほんのひとときの幻
それにすがりたかったんだよ
でもね あれが太陽ではないと
君がいうなら仕方ないじゃないか
ドストエフスキー、もう忘れてしまったよ
孤独たちのまつり
タバコを吹かすのさ
風になり なんだか分からず生まれる子
酒を飲むのさ
風になり なんだか分からず生まれる子
入るな!危険! 覚えてる?
雨にも負けず風にも負けず
だけどどうも負ける日々
愛していたのさ そんな心の傷だ
君に会いたい でも会いたくない
あの日の幻影が壊れてしまいそうで