新生しよう
秋葉竹
涙だけ
こらえていれば
心など
無視していてもいい
あまりにも
深い
深い深いこころの奥にある剣を
ぎゅっ!
と握ってみたくなる
夕闇の家路
そしてあしたも朝になれば
いったい何度
繰り返し
繰り返し
いつもと同じ息をして
いつもと同じ顔をして
カーテンをあけ朝焼けをみるのだろう
そして家を出て
そこに突然
降り出す
ブラックレインの冷たさが
骨にまで染む
染み込もうとするのだろう
けっして心までは刺すなよ氷雨よ
夜中中
ギョロリ!
とまっすぐ闇をみすえていた
大鴉は
朝になれば聴けば肉体が震えるような
魂を両断するような声で鳴く
そういう未来も
そういう過去も
すべてすべてを踏まえたうえで
山に風は
吹くだろう
街に吐息が
落ちるだろう
ならばそれらも踏まえたうえで
花咲き花散れ
新生しよう