人知れず
こしごえ

人知れず風はどこかの雑木林を通りすぎる
どこかの雑木林の木洩れ日がひゃらひゃらとゆれる
人知れず私はささやく
小さな星の上で
花の香りを
人の笑顔を
一つの命を
人知れず思う
私が居なくなった時
人知れず星が生まれる




 ※ 初出 2025.07.17 日本WEB詩人会


自由詩 人知れず Copyright こしごえ 2025-07-17 22:15:10
notebook Home