無題
wc

銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のようです

ながれるみずは
こだますだましへ
うつりしへ

あまたあまた
ひとつもないのに

ないものはかけない
けどね


自由詩 無題 Copyright wc 2025-07-06 03:04:41
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