あくまでココロのこと
六弦

朝。

目が覚めると

それは無くなっていた。

非常におどろいた。

ありえないことなので

ありえないほどおどろいてみた。

昨日の夜には

・・・確かにあった。

寝ている間に無くなった。



三十一年間・・・

大切にしてきた。

大切に?

どうだろう。

時には手荒く扱ったりもした。

でも

大抵は大切にしてきたと思う。

普通の人より大切にしてきたはず。

いつも生活の中心にあった。

一番に大切なもの。

ナイスパートナーだ。

あらゆる場面でボクを助けてくれた。


でも・・・

どこかに消えてしまった。

諦められないが、仕方ない。

無いものは無い。


しかしながらどうしたものか。

今まであったものが急になくなると

どうにもこうにもバランスがとれない。

まっすぐに歩いていけない。

気持ちが落ち込んだり

眠れない夜などには特に

とても助けられたんだが・・・。

こんなことじゃ彼女とも

うまく行くはずがない。

彼女?

もういらないんじゃないか?

どーなんだろう・・・。


かすかに残ってる希望。

実は

口には出さないが

みんなにこんなことがあって。

ちょうど歯でいうところの

乳歯と永久歯の生え変わりのような・・・。

どうせなら

今度のは

男らしくて大きくて立派なのがいいな。

どんとこい!みたいな感じの・・・。



自由詩 あくまでココロのこと Copyright 六弦 2005-05-30 17:35:24
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