K
ピッピ


ブランコに51kgぶらさげて光らすための助走をつける


20歳になったら生きる意味がない崩れるための両足で立つ


空っぽになるのに伴う痛みならどこでなおしてもらうんだろう


let it beを56回歌ってもなかなか夜は終わらなかった


目も耳も手も足も口もひところにあってよかった これはペンです


母親の手紙郵便受けの中 首をくぐらす短いロープ


法則も闘争も要素も妄想も脳卒中も「うそ」を含める


静岡が私のせかいの限界でその先は陽でとても明るい


血だったらよかったのにね春先のさくらの花を二人で踏んだ


「ここで死ぬ?」どこでも訊いた その度に 死ぬ場所なんてないとわかった


好きの逆はキスでそうの逆はうそ どちらを逆にするんだろうか


なにもないから嫌いな街に間違えて(本当は間違いじゃなく)降りる


自分のじゃない携帯が鳴いている緊張を分散させるみたいに


勝手につくってごめんねヨシオ 友達とセックスの話がしたかっただけ


バスケットゴールは3つ 向かい合っていないゴールに弾かれている


へだたりがチーズ程度の薄さでも二人ははなればなれだったね


山手が日本全部を回っても渋谷で乗って神田で降りる


$マークのキーを触ったことがないシェーンのあとで$キーをなめる


わたくしをなぜ火で焼くの火がこわい火がこわいから海で泳いだ


暮れすぎて不安になった夕方に震えて性器をさわり続ける


踏まれた蟻のカウントダウン、10、9、8、7、6、5、2、1、


目を閉じる 全治三十三秒の傷をまぶたの裏に刻んで


イエスってこれははいって意味じゃなくこれはキリストこれは又吉


ヘンゼルが「あたしエンゼルだったらね、あなたデビルよ、感謝してよね」


カービィを追いかけるうち吐瀉物をのみこんでいた、お互い様に


あくびだけうつるのなんてふああああああんどっちの鼻母音だろう


首筋をなぞると指が真っ黒になる、蛍光のもとで二匹は


シャー芯を入れ忘れてるシャーペンをひたすらノックする初夏の闇


厚着した君は鳥だね白系の羽根まみれだね 不自由だった?


破瓜した窓にさわるの、かわいそうね、かわいそうねってわたしのことよ


呼吸するためだけの穴だったのに大切なこと押し付けすぎた



短歌 K Copyright ピッピ 2005-05-30 16:43:44
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