六月の猛暑
けいこ

お見舞いを書くのは
ふつう七月か八月だったけど
六月の梅雨どきに
「猛暑の候いかがお過ごしですか」
という葉書を出したら
笑われるだろう

それでもほんとうに
実に暑いから
冷房理でうとうとと眠りながら
パソコンのキーを打っている

指だけが動いて
目と頭は眠っている
胃袋が時々何か欲しいよと
声をかけてくる
病気にならないようにねと
柔らかなおむすびを
握ってやった

今日も日暮れまで
私は眠り続けて
真昼の夢を見るのだろうか


自由詩 六月の猛暑 Copyright けいこ 2025-06-22 13:50:29
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