土よう日 くもり
本田憲嵩

変更されたシフト、そんなゆーうつな曇り空のしたでの、とてもぎこちのない板ばさみ、汚れたアスファルトに高圧洗浄機をかけて、どろみずをワイパーでひたすらに掻きだしてゆく、気楽かつとても気のりしない土よう日のしごと。けれどもそんな作業を進めてゆくうちに犬猿の仲のふたりも何時のまにか協力し合っていて、ほんの少しうすくなった灰色の雲をとおして金色の陽がほんの少しだけ輝いている、そんな日。



自由詩 土よう日 くもり Copyright 本田憲嵩 2025-05-25 22:51:01
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