いつも
たもつ
砂漠のバス待合所で
君と雨宿りをする
雨は降っていないけれど
いつか降るのを待って
二人で雨宿りをしている
いつもこうして
何かを待っている
そして待っている間は
いつも君が隣にいてくれる
砂漠について
とりとめのない話をする
大切なことは
何も話せないのに
バスが到着する
首を振る僕らを残して
バスは砂の中へと消えていく
手を繋いで見送る
見送るときはいつも
手を繋いでいる気がする
自由詩
いつも
Copyright
たもつ
2025-05-22 08:21:27