母へ
TwoRivers

死なない日の朝は
母の優しさが欲しかった

歪な世界の片隅
私にしか見えない景色

いつも途中で終わる
意味不明の夢の経緯を
母は聞いてくれた

覚えていますか
夢の途中を

覚えていますか
夢の終わりを

もう忘れても
大丈夫です

私は泣いていません

五月十一日
感謝を込めて


自由詩 母へ Copyright TwoRivers 2025-05-11 21:58:48
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