zero
ryinx

 夕暮れに、きょうもひとは、 めいめい帰ってゆきます

 その中のだれも きのうのゆめの つづきを読んでいる調子です

 まっさらな気持ちで空を飛ぶ はじまりのページにまき戻る

 大気の抵抗 に、 木の葉は揺れている、

 だから、そしたら けれども今日中に 終わらせないと

 今日は日曜。あめの日、 日曜、雨粒おちて 空へゆく

 空の光は銀の雨 さえぎられた祈り、に

 引力の重しから 街路の蔦まで 栞をほどく



自由詩 zero Copyright ryinx 2025-05-06 03:23:09
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