夕暮れに、きょうもひとは、 めいめい帰ってゆきます その中のだれも きのうのゆめの つづきを読んでいる調子です まっさらな気持ちで空を飛ぶ はじまりのページにまき戻る 大気の抵抗 に、 木の葉は揺れている、 だから、そしたら けれども今日中に 終わらせないと 今日は日曜。あめの日、 日曜、雨粒おちて 空へゆく 空の光は銀の雨 さえぎられた祈り、に 引力の重しから 街路の蔦まで 栞をほどく