ドア
ひだかたけし
聲帯の
ふるふる
ふるへ
今日の時々
きざみ
ささくれ
たちながら
やがて暮れに
夜汽車となり
発ち向かう
夜半あたり
やはらかな
ひろがりどき
ときのいざない
かいきするとき
ちきゅううちゅう
ひろがるかんきょう
やんはり夜半過ぎ
せかいいしきの
聲帯の力充ち
ふるふるふるへ
天の地の繋縛
ふりはらい
傷み痛む苦の連弾
いのちのあかしと
人生の咎とし
みずからおうて
掛け水から王手かけ
雑踏の喧噪に花ひらく如く 、
螺旋描き続ける夜汽車の夜明け
大きな巨きな胚芽を身籠る
ふるふるふるえる聲のまにまに