未来(あした)の夢
栗栖真理亜

夏のそよ風が僕らの頬を撫でるよ
さらさらと流れてゆく優しい嘘
微笑みが幸せを運ぶから

言葉なんかいらない
ただうなずくだけでいい
騒がしい雑音も何もかも僕らの耳には入らないから
言葉のないコトバが僕らを包み込んでゆく

もしこのまま愛が永遠に続くなら
瞼を緩やかにうるませ
柔らかな夢とともに眠りの世界へと墜ちよう

そうさ、すべての雑念を脱ぎ棄てて
ふたりだけの世界で見つめあおう

それだけで胸悩ます孤独が少しでも薄れてゆくなら
頬と頬とを擦り合わせ
未来(あした)への愛を語り合おう


自由詩 未来(あした)の夢 Copyright 栗栖真理亜 2025-05-05 18:40:47
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