し ん
あらい
これは海の味がするな
どっかしった気がある星座
それともきのう
耳がひとつ、余る。
あまるみひとつ
つきをみにわたる墨で
かすむ おろか あかり
隙から。陽だまりエコー。
ぼたぼた、ちらばり。
白猫の尾っぽが
たっちする。ぎわで
貝殻をにぎりかえす屑、
ねむりアドリブのはし
喃語がはしゃいでる
草むらがかなた脹れた
うしろ名だけをさる温もり
うらで。まじる
のこる。うつむいた
いきの曲がりで、たちどまる。
ふるいときは降りてきた
空かして骨へまたたき
雲が低い。
未来、だったかもしれない
わたし
つかれたか
わからないから たぶん、
ソレイユの襞をぬけ
うつぶせたさきにあるきざし
封してさ。
まえのルミネセンス
とじこめられた濤のパッと
ゆれるたび
爆ぜおとされた微睡みや
てのひらが花ひらく
廻れ道してあれば
熱よなないろに
芽吹くのこりの呼ぶことは
はっとふるえ
ロジックのスズメが
ぽつぽつ火傷する
すわるベンチにいない背中が
すこしわらった呼吸を埋める
すべて街角にざわめきを濾す
詩はそだつ皮膚で
ねむれない魚
しろい手袋のうちで
ゆび、とける。
いつかなめしずむ、藍
ひとくち。
ハートのカードを食べに
にげる。
こえがする、するよね
こう、だれだ と、うたっては
けものを放て。舌のうえに、ね