音楽と詩⑤
大町綾音
◯おぼろん……
おはようございます。今日は雨模様のようです。ちょっとまた投稿制限のようで、今日明日くらい、投稿できないかもしれません。あと一、二回で終わりますから、先にすませてしまいますけれど……
◯おぼろん……
今日は朗読ということなんですが、昨日の芸能からの流れで、もともとは詩の起源、失われた音楽と詩の関係性、みたいな話でしたが、その延長でいきたいかなと思います。
現在の詩(文学)の朗読は遺伝子的に過去の芸能の要素を引き継いでいるだろうか、無関係だろうか、のような。
まあ、それは背景の事情のような感じにして、ひだかさんには文芸作品は詩も含めて朗読されても良いものなのだろうか、それが完全にパロールであるとき、音楽とどんな関係を持ち得るだろうか、みたいな。
そんなところから考えていけたらなという感じです。
◯おぼろん……
ちなみに、今日からたぶん雑多な展開になりそうなので、とりあえずは短い感想の応酬のようなものでも良いかなと思っています、たとえば詩を歌ったらどうなるか、とか。
◯ひだか……
詩を歌ったらどうなるか?
先ず確認というか前提として、
言葉は歌から始まったのではないか、と。
発声が単なる動物の唸りや囀りを超えた瞬間とは歌として、
意味為す以前の一つのうねりうたい、圧倒的にこの世を突き動かす踊(躍)らせる旋律リズム響 であったろうと。
以前からお伝えしているように、ここ2年半程の表象複合による瞑想(静観的思索)を中心とした様々な作業の日々を重ね今に至ってこの今も、ヴァーク根源の原音響の刻印残響を脳髄に聴いて居る僕としては、そう想う(想わざるを得ない)のです。
そしてならば、今日のこの硬直し切った一義的意味伝達言語世界においての詩表現(の役割)は、その根源の歌いに還る営為ではないか、と。
◯ひだか……
意味為す は、一義的意味を指示する ということです。
◯おぼろん……
そうか、声は歌かあ……うかつでしたが、声はあくまでも声としてだけ考えていましたので、その考えは十分に検証してみないといけないですね。そのことによって歌うという行為がよりプリミティブにもそうでなくもなるのですから。なんですが、一つの疑問点もありますよね。
◯おぼろん……
というのは、声は本当に歌だったのか、というのが問題だということです。
たぶん人間以外にも歌う動物はいますし、小鳥の鳴き声ですとか、虫の鳴き声なんかも歌として通じる要素が濃いと感じます。
ですが、例えば狼の鳴き声なんかは叫びを別とすれば社会的な意味をもったもので、歌というよりは散文でしょうし。
ですので、あくまでも人において声はより歌的であったか、あるいはより散文的であったか、ということまで考えないといけないように感じるのですが、どうだったでしょうか?
◯おぼろん……
今ひとつしらべてみて意外だと思ったのは、「動物的な歌」と「社会的な歌」とを、どの国でも区別していように見える、という点。
とするとやはりひだかさんが正しいのかもしれない。
◯おぼろん……
あと、今徹子の部屋にグレイのTERUが出ていますけれど、面白いです(笑)。
◯ひだか……
うんと、ちょっと先ず端的に返球(笑)。
僕がお伝えしたかったことは、声そのものでは無く、言葉としての発声としての言葉、というニュアンスです。
単なる素材、質料てしてのそれでは無く、なんらかの生きた輪郭理念、形相を帯びたそれら。
そして、そうで在る以上、それそれらは他者の存在を前提とし必要不可欠とする。
微妙な事柄を指示して居るし、しょせん今日び言語化したものはすべからく死んでいるので仕方無いのですが…と、取り敢えず。√ゝ
◯ひだか……
呪力、といった方が伝わり響きますでせうか…?
◯ひだか……
呪力帯びた音声としての歌、とも…
◯ひだか……
逆に云えば、今日でも一般的に受容される歌・音楽は、必ず何がしかの呪力を帯びている。
◯おぼろん……
うーん、わたしのほうでも声をメディアとした表現行為という認識でしたが、それでも不足でしたか?
◯おぼろん……
呪力のイメージは分かりますよ。わたしもまんまその言葉で言おうと思っていました。
◯ひだか……
でも更に逆に、今日び、余りに露骨に?呪力を剥き出しに帯びたものは敬遠される。
現代人は、飽くまでも象徴的比喩的なものをこのま、それが指示せんとするもの剥き出しに出すと恐怖と嘲笑を以て迎える。
◯ひだか……
や、不足なんかではありませんよ。ただ、おぼろんさんの疑問点に僕なりに応えようとしているだけなので。
◯おぼろん……
ありがとうございます。
◯ひだか……
もう少しゆっくりと考えてみますね。
凄く大事な重要な事柄なので。
◯おぼろん……
う〜ん、アニメ・ゲーム世代ならそれほど呪術に拒否感ないのでは、とは思いますが。
◯おぼろん……
いずれにせよ、議論が深まるのは歓迎です。
◯ひだか……
おぼろんさんなりの展開在りましたら入れといて下さいませ。
や、今の若い子は潔癖症なので、その点が…。
僕自身の体験としてもやはり、例えばU2は結構彼らも受け入れるけれど、じゃあジョイ・ディヴィジョンをスマイルを受け入れることはしない。
ブラックスターのボウイなど、露骨にキャンセルされます。
僕の指示する本来な原初な歌としての声の持つ呪力とは、比喩的には後者のようなものです。
◯おぼろん……
なるほど、たしかに心地よくないものに対する拒否感はすごいですね……
◯おぼろん……
なにかあれば書きますが……
たとえば、「社会的な歌」と「生物的な歌」というのは、あるのかないのか、とか。
なんとなく今の今思うのは、歌というのはその発生の時点ですでに社会化されている……
◯ひだか……
えと、言葉音声からその後に歌が始まったのでは無く、
言葉が歌から始まった、或いは、言葉音声歌は初め混然一体となった一つの大いなる行為響き呪力(魔力)だった、というのが、僕の最初に出した命題、というか性格付けです。
(この混然一体となった言葉音声歌は、パロールvsエリチュールとされる以前の原音響どす)。
だから、おぼろんさんの指摘通り、その発生時点で既にして社会化されていたものであり、その後次第に人間の自我自己意識の発達鮮明化と共に私的なもの、私有化されるに至ったと。◯ 。
◯おぼろん……
そういう意味で言えば、小鳥の歌すら社会化されている、と。
◯おぼろん……
私有化が後というのは正しいと思います。生物というのは、その発生段階では規格化・定式化されている存在と思いますし……
◯おぼろん……
そういう意味では、進歩というのは死や破壊を前提として初めて<あり得る>わけですが……
◯ひだか……
や、小鳥の歌と人間の歌は全く別物じゃないですか?、、
なぜなら、言葉歌は記憶表象を前提にしてますから。
進歩進化が破壊を内包し先取りされて居るのはその通りです。(そのことは以前に、というか最近のひだか詩表現の大前提に成って居ると想われますが)。
◯ひだか……
あの、小鳥の動物の歌が云々は置いとくとして、
要点は、詩表現がその素材としている言葉が元々実は歌そのものだったのではないのか、ということなんです。
◯ひだか……
歌そのもの原音響としての行為…
◯おぼろん……
なるほど。
わたしの言葉に変形すれば、人間の歌と小鳥の歌では、<その魂レベルで違っている>となりますか?
人の歌、というか、詩の場合、その成立の根本条件である<歌の誕生>時点で、……ここはわたしの推測&補完ですが……魂の救済につながるような<人の歌の人の歌らしさ>を孕んでいる、という。
◯おぼろん……
とは言え、話題がなかなか朗読になりませんね?(苦笑)
まあ、いいんですが。
◯おぼろん……
話題が朗読のことになりませんでしたが、今日は一度このへんで〆めましょう。
現代詩フォーラムではやはり投稿制限が続いていますので、今日はnoteにのみアップしますね。
◯ひだか……
や、だから、朗読になるのは朗読しようとするのは必然だと
なぜなら詩表現の素材である言葉が本来歌響なのだから
僕の場合、黙読ならぬ響読してます、今日この頃は
頭の中で詩表現の響き歌!ナンチテ(笑)。でもマジ、言葉の響のリアルは本当なんで、只それを実証せよ、なんて言われても(まあ、今現在の唯物科学の発想では必ずそうなるわけですが)、これは内的体験であり次元の違うものをこちらの次元で証明せよと云うのは夢を現で再現せよと云うのと同じことだとしか…
◯おぼろん……
そこらへんはあれですが、わたしは朗読よりは黙読を尊重したい派なので、そのへんは忖度をお願いします(笑)。
◯ひだか……
黙読=響読というリアル現実が在る ということなんす!(笑)
◯おぼろん……
了解。そこらへんはどういうバリエーションがあっても尊重します。
◯ひだか……
笑笑√ゝ。
◯おぼろん……
そうですね、詩はもともと音ありき、というのは、ともあれ真面目に考えなければいけない問題ですよね。視覚イメージとしての記号ベースの表現では、本来ないわけですから。
◯ひだか……
うん、今日びの言葉は言うにもあらず、
文字はもう既にして死に体ですから♪
◯おぼろん……
うーん? 「エクリチュールの問題」は20世紀の問題ですよ?
って、だから死に体かあ。。。
◯ひだか……
ただ、死に体を復活させるためには、やはり視覚要素をも重視しなければならない というリアルも在るわけで…(汗)(泣)
◯おぼろん……
おお、それは(ひだかさん的に)意外な発言。。
◯おぼろん……
文字としての整合性とかは乗り越えていくお積もりなのかと……と書くと言い過ぎで、そこまでは思っていませんでしたが、どうしても音韻が上位にあるものとは思っていましたが……
◯おぼろん……
最後に話題が朗読のことにつながってきたようですので、今日はこのへんでアップしますね。ではおやすみなさいませ。
◯ひだか……
了解了解
人が来てるので後ほどメールしますね。
◯おぼろん……
明日の話題については、また考えておきます。てか、まとめというか振り返りでも良いのかな……何か良いアイディアがないか。
おやすみなさいませ。ノシ