身長差三〇センチ
花野誉

すべてがほとんど初めてで

背が高くって

いつも見上げて話す帰り道

それがとっても愉快で楽しかった

時折見下されると

その人に守られているようで

頼もしかった


全てを覆い隠せるよな胸に

抱きしめられた時は

気が遠くなった

うれしさとときめきに

目の前がすっぽり覆われた


私のポケットには

まだまだ美味しい飴がたくさんある







自由詩 身長差三〇センチ Copyright 花野誉 2025-04-25 20:14:14
notebook Home