昧爽
青の群れ

人を傷つけることのない
丸い風が吹く 強く 強く
別れも出会いも曖昧に笑って
いい加減なことばかりだ

うんざりするような
薄水色の空が広がって
とぼけた光が朝を呼ぶ
雨樋の上を鳥が闊歩する

思い出を枕の下に押し込み
あともう少しだけと目を瞑る


自由詩 昧爽 Copyright 青の群れ 2025-04-24 12:06:27
notebook Home