普段

遮光カーテンの隙間から
溢れる朝日が睡眠に射し込んで
夜から切り離されたぼくは
恐る恐る目を開ける

考える間もなく朝のルーティン
決まった時間にドアを開け
同じ方向に向かう人々に混じり
いくつもの靴音の一つとして

改札口に吸い込まれてゆく

脳は今日のあれこれを
シミュレーション
そこに君の笑顔は入っていないから
昨夜の肌の甘さは蒸発してる

つまらない人間だろうか
その他大勢でしかないぼくは
君といない時の普段のぼくは
消えてしまいそうに孤独だ


自由詩 普段 Copyright  2025-04-22 19:00:38
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