ドライフラワー
海
幼い日々を映す鏡は真っ黒
警報と瓦礫の思い出
爆撃から守ろうと摘んだ花は
ドライフラワーになって胸に残る
わたしの正義は残酷だった
誰かの正義が真っ黒な鏡に
矢を放って
鏡が割れると
わたしも割れた
生きるものを手折る罪は
合わせ鏡のように
連鎖していく
自由詩
ドライフラワー
Copyright
海
2025-04-06 19:14:37