自分というイキモノ
栗栖真理亜

自分のコト好きなクセにキライになる
やるせないキモチにこころ乱され
メチャクチャにしてキズ付けたくなる僕さ

薄暗い部屋の中でベッドに寝転び
ボンヤリと天井を見上げれば
紅い血がポタポタ滴り堕ちて僕の頬を濡らすけど
僕の瞳は渇れた泉のように腐って
濁った涙すら湧き出ては来ない

胸の底から沸き起こるドス黒いナニモノかが
深い溜め息に乗って僕の口腔(クチ)から吐き出されるけれど
僕のこころはさらに追い詰められて
〝僕が好きな僕〟へと再び還るコトはないかもしれないね
哀しみなんて感情はもう忘れてしまったよ
あとはもう僕というイキモノがどこまでも砂埃の路を疾走してゆく

もしも手足が痺れて動かなくなったら
獣となって幻(ユメ)の洞窟に潜り込み
暗闇から鋭い眼光を光らせていよう
疲れた身体を柔らかな闇に委ねて生温い風に漂えば
いつか目の前を覆う黒い緞帳は滑り堕ちて
憂鬱な大地を全て消し飛ばしてくれるだろうから


自由詩 自分というイキモノ Copyright 栗栖真理亜 2025-04-05 19:57:00
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