瓦礫を生きる

瓦礫しかないところに生まれた
悲しみにあやされ泣いた
涙を飲んで眠った
夢の中で大海を漂っていた
目覚めれば変わらぬ瓦礫がそこにあり
泣くことしかできなかった
破壊が運んできた種が
瓦礫を突き抜けて育つように
瓦礫を掻き分けて生きた


自由詩 瓦礫を生きる Copyright  2025-03-11 18:39:40
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