詩想、YOUR EYES(体・魂・霊)
ひだかたけし
より遠くへ歩いていけ
後少しで終わりなのだから
貴女の両眼の影が語る
あと少しで辿り付くとしたらと
色々な感情の移ろいを生き抜き
すきとほる雨降りを歩きとほし
もはやもとめるものひとつなく
心音 ゆっくりゆくり
ことり とくんとくん
落ち着くビートを刻み
ゆっくりゆくり鎮まりゆき
(おとさんなぁい
あかさんなぁい
なんにもなぁい
なぁいなぁいなぁん)
内なる声がする、する、する
これは私のものではない
これはこの世のものではない
思考振動の大きく眩めき 、
肉身のオノレなるもの刳り抜き
剥き出しになるタマシイの霊性
より遠くへ歩いていけと
これは始まりなのだから
陰の貴女の両眼が語る
わたしの中のわたしを超えたもの
この人生では辿り着けぬとしても
いつかは辿り着かなければならないなら 、
深く瞑目し覚醒する意識を更に明るませ
光の充実スル視界もう絶えず絶えず、
我、人として在り
自然を継承しながら
深い断絶の内にこそ
進化する自然なれば
思考振動の巨きく眩めき煌めき波打ち続け
☆
自らの
肉身姿の
次第朽ちていくを
直に眼前に
意識の前にしつつ
初めて頭もたげる魂の
初々しさを尚も飼い慣らさず
朽ちていく肉身だからこそ
自ら鍛え取り零さずに
添い遂げる覚悟の内にこそ、
真なる光射し放つ魂の霊性