休日
山人

けたたましく暖かくなってきていたここ数日であったが、夜明け前から雪になり、すでに10センチくらいの雪が積もった。

二月は、損しか生まない労働が日々を埋めた。

ここ何回かの休日は、除雪に明け暮れたが、25日、28日は山に行った。山は遠くに位置して、噛み締めるように、咀嚼するように歩いて行った。その遅さは気の遠くなるような時間ではあったが、誰もがその一歩がそこに存在しないと、次の一歩の存在がないことを知っていたのだった。だから、そういった遅々とした足取りは、一種の祈りにも似ているのだろう、そう誰もが思っているのだ。

そんな昨今の期日を思い起こしていると、今日はあいにくの久々の雪ではあるし、何かを率先してやろうという気分にもなれないでいた。

休日は、ついに私の寝床に入ってきては、生温かいくさい息を吹きかけて、小汚いすね毛の摩擦を感じた、ような、そんな朝であった。

いつから朝で、いつから昼なのかよくわからない、そしていつから夕方と呼べるレベルにまでなっていくのか、その時間の間をぷかりぷかりとクラゲのように私は漂うことに決めてしまっていた。


自由詩 休日 Copyright 山人 2025-03-03 08:33:46
notebook Home