珠玉
レタス
紅い涙の河を渡ったら
青い星が一粒落ちました
それを拾おうと旅にでかけます
暗い夜道は白く浮いていて
寂しさは少しだけ薄らいでゆきました
突然の別れは胸を突き
思ったように息ができないのです
それでも珠玉を求めてズンズン歩いていきます
あなたはぼくが眠っているうちに
書き置きもなく静かに飛び立ってしまいました
それで良かったのです
落ちてきた青い星粒がたったひとつの証明だから
どんなに遠くても拾いにゆきます
自由詩
珠玉
Copyright
レタス
2025-03-02 21:41:27
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